国際会議 HUSUM WIND 2015

世界で、最も風力発電、風力発電産業が集中しているといっても過言ではないHUSUMで、国際会議に参加してきました。世界で最も大きな風力に関する世界会議でした。金曜日まで行われているはずです。


私は急遽、前日に上司から呼ばれて、上司の発表するセッションにアテンドしました。

参加したセッションは、SME: Small and Midium Enterprises がテーマでした。

特にコミュニティパワー(外部の大企業による開発にたいして地域社会のオーナーシップによる分散型の開発を指す)のセッションでは、カナダ、日本、インド、南アフリカ、メキシコ、マリでのコミュニティパワーの現状が共有されました。

パネルディスカッションでは、エネルギーの価格やスケールの先にある、富や正義の再配分、社会的な公正であるという視点から捉え直したSMEの開発のあり方についての議論が印象的でした。

パネラーのみなさんは、概ねこの方向性に同意しているようで
全世界において、この方向性「社会的公正」が再生可能エネルギー産業の今後の挑戦的な課題
なのだと再認識しました。

もちろん、価格や送電線、蓄電、風力発電とそれ以外の資源との組み合わせ、電力以外のセクターとの調整、政策における部門を超えた施策の枠組みづくりの必要性などの課題も指摘され議論が交わされました。

日本の事例では、東日本の大震災が、その後のエネルギー政策にどう影響したのか、
現状はどうなのか、という質問がありました。
日本のエネルギー政策は、世界へ与えたインパクトに対して
起こってしまった悲惨な事故を教訓として提供していくのか、興味・関心を集めています。

そして、我々研究者も
エネルギー政策の新たな側面を提示し、説得力のある研究成果を示すことが
求められています。
そして、我々研究者も、世界に新たな視点と説得力ある
研究内容を提供していかなければならないと感じました。