水産業の持続可能性を考える SDGs Goal 14

◯1月の活動振り返り(1)
昨年後半は、体調みつつ少しゆっくり過ごしておりました。年が明け少しずつ関心のある活動に参画できるようになりました。

 

●1/23(水)ブックくらぶ みやづ「日本の漁業が崩壊する本当の理由」片野歩
(宮津市公共スペース・海洋高校での漁業の持続可能性をテーマにした読書会)
Notes regarding participation in two book club at a public space and a high school around Miyazu city(well-known about Amanohashidate) 
topic: sustainability of fishing industry

 

超域の学生が主催・運営する宮津での読書会に行ってきました。
ゲストが対馬関連ということと、1日2回スケジュール(いつもの公共スペースでの読書会に加え、海洋高校でも開催)
ということで全行程参加させていただきました。

 

 

主催者の方には超域の企画で対馬に来てもらったのですが、
その時のご縁が繋がり、対馬で持続可能な水産業の実現に取り組む銭本さん(関連Web記事:https://an-life.jp/article/883)が来てくださって、
なんだか嬉しい気持ちでした。

 

内容はブックくらぶ みやづのページをご覧ください。

 

私は対馬にいた時から水産資源・水産業の持続可能性にも関心がありました。

学部生では対馬の磯焼けについて調査したのでした。
その当時「これから食えなくなる魚(小松正之著)」でも、
日本の水産資源管理にかんする政策・体制整備の遅れが指摘されていました。

今回厳しい現状を再認識しました。将来日本近海でまぐろ、うなぎ、さば、ほっけが絶滅するのも近いかもしれません。

 

Memo
・日本の漁獲量は減っている(低水準を維持)
・世界の水産物生産量は一貫して増加
・20年後の世界の海域別漁獲量が日本周辺だけ減少予測
・資源管理政策によって、水揚げ量をコントロールし将来の水揚げ量をあげることは可能
・漁獲量規制における個別割当(各漁船に)の重要性(日本は基本自主管理)
・新しいビジネスモデル:資源に優しい一本釣り×直販による高付加価商品の流通と従来のビジネスモデルとの共存
・持続可能性な認証( MSC認証)への対応、消費者の意識
・そもそも漁業資源の前に漁業従事者がいなくなるかも

 

また、今回海洋・水産業を専門的に学ぶ高校生の皆さん(知識や考察の深さに驚きました!)
や宮津市で地域の将来のために活動されている参加者の皆様のご意見にも大変刺激をいただきました。ありがとうございました。

 

特筆すると午前中には天橋立の近くでの舟屋も見せていただき、専業で漁業をされている方のお話も伺いました。
天橋立が宮津市の観光業の重要な資源であり、天橋立の景観の維持に関連する工事を行なっていく必要があることを踏まえて
海中の環境や漁業資源含む自然環境の保全との関連をどう考えていくのか、施策のあり方など、自分の専門からも考える機会になりました。