福島県のご当地電力視察 Visit for community power in Fukushima

1月16日、17日に、海外(ベルギーとアメリカ)からのジャーナリストを福島市内、喜多方市内、飯舘村に案内しました。

 

これらのジャーナリストは、第1回世界ご当地エネルギー会議と震災後の福島のご当地エネルギーの取り組みに感心をもって来日したようでした。

 

会議の事務局をつとめた環境エネルギー政策研究所のスタッフとして、二人のジャーナリスト(と通訳者)をご案内してきました。

そのうちのひとり、Within Coca氏の記事が公開されました。

Community Power Offers Fukushima a Brighter, Cleaner Future

 

英語で、福島県のご当地電力の取り組み、実情を知る貴重な記事です。 ぜひ、ご一読ください。

 

 

以下、訪問先を紹介します。

会津電力株式会社の雄国太陽光発電所です。
こちらは、11月の国際会議でも訪問したのですが、雪の中の太陽光パネルの風景も美しいです。

このパネルは一般的なものよりも傾斜が付いています。

一般的には、角度が大きくなりすぎると発電量は落ちてしまうのですが、角度を全くつけないと豪雪地帯では、冬場で雪が積もってしまって全く発電しなくなってしまいます。

このパネルには約30度の傾斜がついています。これは、会津電力の前団体が、豪雪地域での太陽光発電の最適化を図る独自の研究プロジェクトを行った結果から導き出されたものです。

 

 

訪問日は、日本に大寒波到来で大雪でした。
会津電力代表取締役の佐藤彌右衛門氏の酒蔵、
喜多方市の大和川酒造では、雪と酒蔵、日本庭園の美しい造形美を見ることができました。

 

時間がなかったので喜多方ラーメンはまた次回です。

帰還困難地域である飯館村で、
発電事業を行っている飯館電力株式会社も訪問しました。

 

人の「好きな場所に住む権利」「生きる権利」
について考えさせられる訪問でした。

 

4月から一部、機関困難区域の指定は解除されます。


除染は行われていても、さまざまな難しい問題はありますが、
ソーラーシェアリングや、村民の出資を含んだ
飯館電力の太陽光発電所によって、少しずつ飯舘村の復興が前進することを望みます。

 

第1回ご当地エネルギー会議、共催者の福島市小林香市長にも取材にご協力いただきました。

 

 

昨年度、インターンシップで感じた「日本の自然エネルギーの取り組みが世界に十分に発信されていない」という課題、

今回の福島訪問では、この課題の解決に貢献できたようで、達成感がありました。

今後も課題を解決すべく
このような形で、今後も海外への情報発信に努めていきたいと思います。